Ruby 日記 40日目: Fiberとコンテキストの切り替え

code:rb

fiber = Fiber.new do

__(1)__ 'Hi, there!'

end

p __(2)__

table:選択肢:

番号 __(1)__ __(2)__

1. Fiber.yield fiber.resume

2. Fiber.resume fiber.yield

3. fiber.resume Fiber.yield

4. fiber.yield Fiber.resume

解説:

ノンプリエンプティブな軽量スレッド(以下ファイバーと呼ぶ)を提供します。 他の言語では coroutine あるいは semicoroutine と呼ばれることもあります。

Thread と違いユーザレベルスレッドとして実装されています。Thread クラスが表すスレッドと違い、明示的に指定しない限り ファイバーのコンテキストは切り替わりません。

Threadとの違いが述べられている。Threadもよくわかってないので別途やろうな

またファイバーは親子関係を持ちます。Fiber#resume を呼んだファイバーが親になり 呼ばれたファイバーが子になります。

なるほど親子関係があるのね。

親子関係を壊すような遷移(例えば 自分の親の親のファイバーへ切り替えるような処理)はできません。 例外 FiberError が発生します。

ふむふむ

できることは

- Fiber#resume により子へコンテキストを切り替える

- Fiber.yield により親へコンテキストを切り替える

の二通りです。この親子関係は一時的なものであり 親ファイバーへコンテキストを切り替えた時点で解消されます。

ふーん

resumeがインスタンスメソッドでyieldがクラスメソッドなのはわかった

ファイバーは処理のあるポイントで他のルーチンにコンテキストを切り替え、またそのポイントから再開する という目的のために使います。

なるほどわかりやすい

Fiber.new により与えられたブロックとともにファイバーを生成します。

生成したファイバーに対して Fiber#resume を呼ぶことによりコンテキストを切り替えます。

子ファイバーのブロック中で Fiber.yield を呼ぶと親にコンテキストを切り替えます。

Fiber.yield の引数が、親での Fiber#resume の返り値になります。

code:rb

f = Fiber.new do

n = 0

loop do

Fiber.yield(n)

n += 1

end

end

5.times do

p f.resume

end

1

2

3

4

は〜んなるほどね！

普通に

code:rb

n = 0

loop do

n += 1

end

なんてやると無限ループするわけだけれど、

code:rb

f = Fiber.new do

n = 0

loop do

Fiber.yield(n)

n += 1

end

end

親のコンテキスト（ここではトップレベルのコンテキスト）に切り替わるわけだ。

code:rb

5.times do

p f.resume

end

ちなみにresumeには「再開する」って意味がある

以下は内部イテレータを外部イテレータに変換する例です。 実際 Enumerator は Fiber を用いて実装されています。

なるほど〜、そうだったのか〜

code:rb

def enum2gen(enum)

Fiber.new do

enum.each{|i|

Fiber.yield(i)

}

end

end

g = enum2gen(1..100)

code:sh

# ruby gold/ex40/choice01.rb

"Hi, there!"

# ruby gold/ex40/choice02.rb

# ruby gold/ex40/choice03.rb

gold/ex40/choice03.rb:5:in `yield': can't yield from root fiber (FiberError)

from gold/ex40/choice03.rb:5:in `<main>'

# ruby gold/ex40/choice04.rb